自分でも無駄だと思っていてもやめられなくなる強迫神経症という病気

この病気について

悩ましい

強迫性障害は基本的に強迫観念と強迫行為という2つのことからなりたっています。強迫観念は持っているのに行動には移さない、行動はしているけど意識的では無いというような場合は強迫性障害とは診断されません。
まず強迫観念とはなにかというと、これは自分が意識して考えていることではなく無意識に脳内に浮かんでくる物です。不安感や焦燥感や恐怖感のようなものを強迫観念といいます。普通の人はぼんやりとそれらを思い浮かべても、すぐに払拭したり特にそれに囚われすぎることなく生活を進めていけます。しかし、強迫性障害を抱えている人はこの自分自身が無意識のうちに生み出した意識が邪魔して何も手に付かない状態になってしまいます。苦痛を感じるようなことも当然あります。
これは行動だったり、何かものだったり、数字だったり執着しているものは人によって違います。
数字に執着するので最も多いのは自分の歩数などです。ここからあの角までは○歩で到着しなければいけないと思い込み、それが達成できるまで何度でも歩き直したり、何気なく歩いた歩数が4や9のように不吉な数字であった場合、それが気になって何も手につかなくなったりしてしまいます。

次に強迫観念とセットになっている強迫行為です。これは強迫観念に押されて恐怖に負け、ついついその思った通りに無意味な行動を繰り返してしまうということを指しています。周囲からみれば意味が無いと判断できるようなことでも、本人にとっては自分の中の中にある不安感を消す為に絶対必要な行動なのです。何気なく出来るようなことならば強迫性障害を持っていても問題はありません。しかし、その行為自体に時間がかかる、場所が固定されているというようになると、この行動をする為に仕事場についたのに家に戻りたくなったり、逆に家から出られなくなったりと様々な問題が起こるようになります。
自分でもダメだ、無意味だ、時間の無駄だとわかっていても完全に振り払うことができないのが強迫性障害の恐ろしい所なのです。
この行動は他者を巻き込んでしまうこともあります。家族だったり恋人だったりを巻き込んで行うようになれば、周囲の人間関係が壊れてしまったりすることも考えられます。
これらの病気を抱えている人は自閉症、アスペルガーである場合も多いです。自傷行為もこの強迫性障害に組み込むことが出来る場合があります。

強迫性障害の辛い部分は大半の人が無意味な行動だ、おかしな人にみえてしまうということがわかっている部分にあります。無自覚にそれらの行為を行ってしまうチック症だったり、自分自身にばかり被害が来るようなうつ病とは違い、周囲を巻き込んでしまう上に自覚症状があるけれどやめられないという部分に大きな問題があるわけなのです。
今強迫性障害に悩んでいる人は相当数存在しているといわれており、年々この症状を訴える人は増えています。これらの症状はストレスによって引き起こされるようになっており、自分の生活に不満や不安を持っている人が増え、心に余裕が無くなったことによってどんどんと強迫性障害の人数も増えてきていると判断されています。
しかし、この病気は治療しようと思ってきちんと通院すれば治療は可能ですし、自分自身でそれらをコントロールすることも出来るようになっています。1人で悩んでいるばかりでなく、しっかりと自分の中で整理をつけて対応出来るようにしておく必要があります。